部品屋さんを運営していると
「日本製ですか?」
という質問をよくいただきます。
昨日も書きましたが、粗悪品が横行する世の中です。気持ちはすごく分かります。
日本製、だったら大丈夫か、というと実はそうでもありません。
海外で生産してても、袋詰めだけでも日本でやれば「日本製」と名乗ることが出来ます。
事実、めちゃくちゃに安い価格帯の「メイドインジャパン」の物はほとんどがそうです。
また、現代はグローバル生産が普通なので、全部を日本で作っている方が稀。
日本車だって、リレーボックスはメキシコ製、コンピューターは中国とか、世界中の生産工場から
寄せ集められで車が作られています。
うちの取り扱うロードパートナー(マツダ自動車製)でも品番によっては、MADE IN TAIWAN
と記載があることもあります。
つまり
・メイドインジャパンと入れるために、日本で梱包作業だけしている業者もいる、
・日本の基準で作られているけど、海外工場で生産しているので正直に海外製と書く業者もいる、
ということでしょうか。
それに優秀な海外製品も多いのは言わずもがな。
つまり「日本製」を求めておられる方の希望は
高品質のことだけではなく、海外製品とはちがう「精神性」なのかなと。
そこで「日本製ですか?」のお客様からの問いに、いつも答えに窮するわけです。
そもそも、粗悪品業者を避けるために「日本製ですか?」と聞くのは意味がない、と思いませんか。
・粗悪品業者=「日本製です」(袋詰めしてるだけ)
・普通の業者=「タイ製です」(じつはトキコ(日立)タイランド製だったりします)
ひとことでは言えない…ぐぬぬ、となっている気持ちを今日は書いてみました。