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タービン慣らしの重要性

意外と知られていないターボチャージャーの慣らし運転について。

お客様から質問も多いので書いてみたいと思います。

 

弊社ターボをご購入の方には慣らし運転をして頂くよう
注意書きをお伝えさせて頂いております。

 

エンジンの慣らし運転とは少しばかり違います。

 

ブーストメーターが付いている場合、ブースト圧がゼロかそれに近い程度になるよう、
急激なアクセルオン、オフをしないよう注意しながら運転する必要があります。

走行距離で100km程度です。

 

これは、新品パーツ(インペラー、シャフト、センターハウジングなど)に
焼き入れを行うためです。

 

新品の鉄は強度が弱いので、

熱が入ったり冷めたりを繰り返すことで、焼きが入って強度が上がります。
熱が入ったことによる鉄はしなやかでいて強い鉄になっていきます。
また、シャフトなどの可動部品がなじむことで、本来の性能を発揮できるようになります。

 

取り付けられてから慣らしをせずに高いブーストがかかるような運転は、
タービン新品パーツに負荷がかかりますので絶対におやめください。

 

新品のシャフトが急激にひねられる(正回転が急に逆回転)になることで、
軸がブレてブローの原因にもなります。

また慣らし運転終了後、1千キロ程度で新しいエンジンオイルとフィルターに交換されますと完璧です。

 

エンジンの慣らしと違うということの注意点ですが、
エンジン回転数は関係ないということです。

 

3,000回転以内で走るようにしたとしても、
低回転でもタービンはブーストが上がります。
(特に弊社オーバードライブは低回転域でブーストが最大となります)

 

あくまでブースト圧をゼロにするよう運転する、ということを心掛けてください。