未来の電気自動車

ガソリンエンジンは無くなるのか??

2030年代中ごろまでに、ガソリンエンジンのクルマをゼロにする、全て電気自動車にするんだという方針が発表されております。

うちの会社の商品は、ほとんどがガソリンエンジン用のパーツです。困りました…
EVシフトに備えるべく、商品ラインナップの再構築という大仕事が待っているのだ、

…と思っていました。

でも本当に全てのクルマを電気自動車にすることなんて出来るのでしょうか??

先日の北陸の豪雪による立ち往生は記憶に新しいですが、自衛隊が出動して、ガソリンを給油して回って、無事に皆さん生還することができました。

電気自動車だったら?

寒冷地帯ではそもそもバッテリーは弱まります。
給電しようにも、あれだけの台数の充電、どうするんでしょうか。

それだけでなく、普通に皆が電気自動車乗るとどうなるか。

充電には30分から50分かかります。
どこで、どうやって充電するのか。
もの凄い台数の電気自動車の充電です。

お家に充電器を備え付けたらいい、というのは一戸建ての話ですよね。
集合住宅はどうするんでしょうか。

電力の問題もあります。

現在の自動車が全て電気自動車になった場合、原発なら10基、火力発電なら20基分の電力が必要だと言います。

さらにインフラ整備。14兆円から37兆円かかるという試算が出てます。

さらにさらに、労働の問題。
現在550万人がいる、日本の就労人口の10パーセントを占める自動車業界。

電気自動車になることで、70から100万人が職を失うということに。

・・・

これ、無理ですよね?
無理の上、無茶。

未来は電気自動車の世界にならないな、と私は考えます。

では、この電気自動車の期限アリの押し付けはなんなんだ、というのを推測すると、アメリカと中国を中心とした、リチウムイオンバッテリー利権の争いかもしれません。

環境を建前にしていますが、電気自動車は環境に良くありません。

自動車自体はCO2を排出しなくても、じゃあその電気をどうやって発電するのか。
火力発電所で発電していたら意味ありません。

未来の電気自動車

Clker-Free-Vector-ImagesによるPixabayからの画像

しかも送電ロスは30パーセント。その上、いったん発電した電気は使わなくても失われます。
100年熟成してきたエンジンの、エネルギーを要るだけ使う、という自己完結したエコシステムの方が高効率です。

私は恥ずかしながら、先日買ったフリード+で初めてハイブリッド車を体験していますが、すごいテクノロジーです。

電気自動車の方が進んでいると思っていました。
Googleやアップルが自動車に乗り込んできて、アメリカをはじめ中国にも負け、日本は技術後進国になってしまった、なんて思っていました。

全く逆です。
この製品、日本以外で作れるもんなら作ってみろ、と部品屋は思います。

という訳で、我が社も優れた日本のメーカー、町工場、職人さんと共に、
今後も誇るべき日本のエンジンパーツの供給の一端を担っていく所存でございます。

ブログに戻る