なぜスポーツカーのラックのリビルトが絶滅してしまったのか

スポーツカーのリビルト品が絶滅中??

自分のクルマののステアリングギアボックスのリビルト品が見つからない…

それって、もしかしてスポーティーなクルマじゃありませんか?

これについては私、詳しく経緯を知っております。
なにせスポーツカー的なクルマのラックが販売できなくなるという事態の当事者でした。
(事情は後述)

その前に、リビルトについての簡単な説明ですが、リビルト品というのはリサイクル商品です。
つまり、使い古しの部品を職人さんが新品同様にして販売しています。

買った人は、リビルト品に交換後、使い古しの部品を工場に送る。
このサイクルをぐるぐる回すことで、サスティナブルな商品となり得ます。

料金の内訳も「リビルト化する工賃」「リビルトに必要な子部品の代金」だけで、本体はぐるぐるリサイクルされているので、その分の料金はお客さんにはかからない。

なぜスポーツカーのラックのリビルトが絶滅してしまったのか

ではなぜスポーツカーのラックのリビルトが絶滅してしまったのか。

結論から言うと、ラックのリビルトを利用して、強化タイロッドを組むという改造がものすごく流行ってしまった。
そのことが原因で、ラックを作っていた工場が取り扱いをやめた、というのが理由です。

スカイライン、マーク2、ロードスター、MR2、レビンなどなどのクルマでお客さんから発送されてきた使い古しのラックが、ことごとくタイロッドが付いていない。
もしくはリビルト品のノーマルのタイロッドが同梱、または分解組付けされている。

こうなると下取り代金を弁償することになります。
そのことをお客さんに連絡しても、往々にして連絡つかない。

そしてお決まりのコースは、リビルトのラックが壊れた、というクレームに発展。強化タイロッドを組むとほとんどの場合壊れます。何度保証しても壊れます。

これも往々にして連絡がつかない…

そんな日々を繰り返している中、工場の担当の人と「販売、もうやめましょう、、」
という結論に行きついてしまいました。

もちろんまっとうなお客さんの方が圧倒的に多いです。
しかも、スポーティカーのラックは大量に売れていたんですが…
全体の損失を考えると、スポーティカーのラックの販売中止は仕方ありませんでした。

今も、古いスポーツカーのラックの問い合わせはしょっちゅう来ます。
藁をもすがる思いの方もおられます。
本当に申し訳ない思いで、対応不能であることをお伝えさせて頂いております。

やりきれない思い出ですが、今でも他の商品でも同様のことが起こってます。

サスティナブルなリビルトの供給のためにも、電気自動車が主流になっても、今のクルマ文化を残していくためにも、

ぜひリビルト製品への理解をお願いしたいと思っています。

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